ひと昔前までは、花粉症は大人の病気だと思われていました。
しかしながら、最近は子供の頃から花粉症に悩まされているようです。
鼻水が詰まって息が苦しそうで、目は真っ赤になってこすったりと
見ていられないですよね。
その苦しみから救ってあげる方法はないものでしょうか?
ここでは、早めにできる予防と家庭でできる対策を書きます。
子供の花粉症対策には何科を受診?
子供さんが花粉アレルギーを持っていると、その季節が来る前に
今年の花粉の量はどうなんだろうって気になってきますね。
テレビのニュースでも、ネットの情報でも毎年のように
「花粉の量は多い」と言っている気すらしてきます。
今年は早めにお医者さんに行って、予防を考えてみてはいかがでしょうか?
とは言っても、何科を受診させるといいのでしょうか?
花粉症の場合はくしゃみと鼻の症状、目の症状が出ます。
子供なので、小児科なのか、耳鼻科なのか、眼科なのか。
まず、小児科と耳鼻科なのですが、どちらでも診てもらえます。
ただ、本来はアレルギーを得意分野としている耳鼻科に診てもらうのがいいかもしれません。
普段からかかりつけで行きやすい小児科があればそちらに診てもらうのもいいでしょう。
また、眼科は目の症状についてのみを診てくれるので、もし目の症状しか出ない子供さんであれば
眼科を受診しましょう。
子供の花粉症対策で有効な予防治療はある?
次に予防はできるのかという事なのですが、花粉が飛散し始める2週間くらい前に
診療を受けるといいでしょう。
そこで、お医者さんに花粉症の予防をしたいと伝えるとよりよい抗ヒスタミン薬
薬(アレルギーの薬)を処方してくれます。
お医者様の指示にしたがいながら服用させるといいでしょう。
早めに受診することにより、花粉症のしんどい症状も出ることなくその年を
過ごせることができます。
では、花粉症を根治する事はできないのでしょうか?
あなたも耳にしたことがあるかもしれません「舌下免疫療法」という治療法が
今、脚光を浴びています。
今のところスギ花粉にのみ効果を発揮している方法で、アレルゲンを少量づつ
口に含みながら、免疫を正常な状態に戻していくというものです。
ところが、この方法は子供には残念ながらできないようです。
子供ができる治療もあるにはあります。
減感作療法という方法で、アレルゲンを少量づつ皮下注射して徐々に量を
増やしていき、症状を軽くしていく治療法です。
これも、治療に少なくとも半年間は注射し続けないといけないので
子供さんには向かない治療かもしれません。
舌下免疫療法の研究が早く進んで子供でも安心してその治療が受けられる
ようになる時代になってくれることが待たれます。
子供の花粉症対策はマスクだけ?
花粉が飛び交う時期になると、大人でもマスクをつけている人が大勢います。
アレルギーの根治が難しい子供の場合でしたら、早い段階でお医者さんの
アレルギー薬をもらって服用し続ける必要があります。
また、病院だけではなく家庭でもできる対策をしないといけません。
アレルギーはなるべくアレルゲンとの接触を避ける事が必要です。
ですから、マスクは必須アイテムです。
ウイルスと違って花粉を防ぐには十分な働きをしてくれます。
また、目に花粉が入る事を防ぐために花粉専用メガネがありますので
外出する際は着用しておくといいでしょう。
上に記載したような対策と合わせて以下のような対策を実践するといいでしょう。
●家庭でできる花粉対策10カ条●
①マスク着用
②花粉対策メガネの着用
③外で遊ぶ時は午前中にする⇒気温が上がるお昼には花粉の飛散量が増えていく
④つばの着いた帽子をかぶって外出する⇒上から降ってくる花粉を防ぐ
⑤帰宅手前玄関のところで衣服を払う
⑥手洗い・うがい
⑦洗濯物は室内に干す
⑧空気清浄機を使う
⑨湿度を高くする⇒浮遊する花粉を少なくする
⑩毎日、床の拭き掃除をする。
まとめ
残念なのは、子供の根本治療には低くない壁があるという事です。
食事療法や市販薬などもありますが、少し頼りない部分があります。
まずは、かかりつけ医に相談する必要があります。
子供さんが注射を打ち続ける事ができるのなら減感作療法は使えるのですが・・。
ちょっと難しいと思いますので、まずは花粉が飛び始める前に病院でアレルギーの薬を
もらい、お医者さんの言う通りに服用することですね。
あとは「家庭でできる花粉対策10カ条」の実践です。
どうしても、難しい項目もあるかもしれませんができる限り実践して
症状を少しでも抑えるようにしていきましょう。