秋になるとすすきや月見団子を飾って、お月見。
いかにも秋の風物詩ですよね。
よく中秋の名月とかいいますね。
でも、「うさぎうさぎ何見てはねる♪十五夜お~つきさ~ま見ては~~ね~る~♪」
っていう歌もあるように、十五夜とも言いますね。
一緒なのかなー?
違うのかな?
「名月」っていうくらいだから、もちろん満月だよね??
じゃあ、2018年はいつなんだろう?
って意外と知らない事が多いのが、このイベントなんですね。
中秋の名月と十五夜って違うって本当?
いきなりの質問ですね。
答えは「×」。
つまり、同じなんですね。
中秋の名月とは、旧暦の8月15日の月の事を言います。
ちなみに「中秋」っていうのは、秋の中日の事を指してそれが旧暦の8月15日をさしています。
また、その日の月が雲で隠れると「無月(無月)」、雨が降ると「雨月(雨月)」と言って、月がはっきりと見えなくてもなんとなく見えるような見えないような風情を楽しむという文化もあるんです。
昔の人たちは、雨でも、曇りでもその風情を楽しむことができていたんですね。
少し、見習わないといけないなって思っちゃいます。
あと、ここの話とは少し離れるけど、旧暦の9月13日つまり十三夜っていうのもあってそこでもお月見を楽しむんです。
そもそも十五夜にお月見をするっていう風習自体は中国から伝わってきたものなんですけど、この十三夜っていうのは日本独特の風習なんです。
地域によっては今でも両方でお祝いをするそうです。
中秋の名月や十五夜ってって満月じゃないって本当?
この質問の答えは「○」なんです。
つまり本当なんです。
どういう事かをわかりやすく説明します。
旧歴っていうのは太陰暦っていう暦に由来するものです。
太陰暦っていうのは、月の満ち欠けで作られた暦(こよみ)の事です。
月が一番欠けた状態を新月(朔)と言います。
この「朔(さく)」から約15日が過ぎると満月(望)になります。
「朔」⇒「望(ぼう)」⇒「朔」の約30日間を「1ヶ月」とし、これを12回繰り返すと1年になります。
これが、十五夜が満月じゃない理由につながってくるんです。
十五夜は、旧暦1日(朔)+14日ですが、実際の月齢の朔から望までの日数は約13.9~15.7日の間で変化しています。
一番解りやすい説明は、旧暦の1日をどの時点とするかなのです。
旧暦の1日は「朔(新月)となる瞬間を含んだ日」なのです!
つまり、0時1分に朔となる日も、23時59分になる日も同じく「1日」になります。
朔(新月)から望(満月)までの平均日数は、約 14.76日で、これが本当の満月の月齢の平均となります。
旧暦15日の月齢平均より0.76日分だけ長い値です。
朔(新月)となる瞬間が、最高1日に近いズレの可能性もあるので、実際の満月は旧暦15日より遅れる傾向があります。
なんとなくわかってもらえましたかね。
つまりは、実際の月の満ち欠けと旧暦がズレているので、旧歴の8月15日が満月である日とは限らないっていう事なんですね。
最大で満月よりも2日早く「十五夜」が来てしまうってことなんです。
2018年の中秋の名月と十五夜っていつ?
2018年の中秋の名月(十五夜)は9月24日月曜日です。
覚えておいてくださいね。
ちなみに2018年の場合は満月よりも1日早い日になります。
満月は次の25日火曜日です。
ちょっとした知識ですけど、知っておくっていうのも悪くないかもしれませんよ。
まとめ
・満月とは限らない(最大で満月の二日前が中秋の名月になる年もある)
・2018年の十五夜は9月24日月曜日満月よりも一日早い。