もしかしたら、若い方はご存知ないかもしれないですね。
ボクですらギリギリ知っているような感じの歌です。
こいのぼりで思いつく歌はむしろ「やねよーり~」の方ですよね。
でも、お年寄りの方にこの歌を聞かせてあげたり一緒に歌ってあげたりすると結構喜ぶんですよ。
きっと子供の頃の事を思い出されるんでしょうね。
本当に子供に帰ったみたいに嬉しそうに歌ってくれます。
ただ、こうやって調べていくと歌の意味もなんとなくわかりづらいですよね。
ちゃんと意味をわかって一緒に歌ってあげてくださいね。
こいのぼりの歌で「いらかの~」ていうの知ってる?
あなたはこの歌を聞いたことがありますか?
メロディくらいは聞けばもしかしたらわかるかもしれないですね。
ちょっとこの動画を見てみてくださいね。
どうでしたか?
こいのぼりの歌の歌詞です。
① 甍(いらか)の波と雲の波
重なる波の
中空(なかぞら)を
橘(たちばな)かおる 朝風に
高く泳ぐや 鯉のぼり
② 開ける広き 其の口に
舟をも呑まん
様(さま)見えて
ゆたかに振う 尾鰭(おびれ)には
物に動ぜぬ 姿あり
③ 百瀬(ももせ)の滝を 登りなば
たちまち竜に なりぬべき
わが身に似よや
男子(おのこご)と
空に躍るや 鯉のぼり
こいのぼりの歌詞の意味を要約します。
①から見ていきますね。
甍(いらか)の波と雲の波ですが、まず甍(いらか)は屋根瓦の事です。
ここでの波とは、屋根の瓦も雲もまるで波のように重なって見える状態ですね。
中空とはその屋根と空の雲との間を泳ぐこいのぼりなので、まるで荒波の中を泳いでいるようだっていう意味です。
橘(たちばな)は5月初旬から中旬に開花する花でその香りが朝の風に乗って漂う中をこいのぼりが泳いでいる状況ですね。
想像してみるとすごく気持ちのいい晴れた日に気持ちよくこいのぼりが泳いでいる様が頭に浮かんできますよね。
ここでは、荒波をも超えていく強くたくましいという意味も込められています。
②「舟をも呑まん」とはかなり、大げさな表現ですが「なんでも来い!!」みたいな強さを持っているという意味になります。
この②番はこいのぼりを強いものの象徴としてとらえているのがよくわかります。
③「百瀬の滝」と始めに出てきます。
これは幾重にも折り重なった滝の事です。
そして、「百瀬の滝を登る」となると、長い年月の苦労という意味になります。
そういう長い年月の苦労を重ねて「竜」つまり強くたくましく成長していくということですね。
そのように強くたくましく成長していきなさいと「男子(おのこご)」に言っているという感じがなんとなくでもわかるのではないでしょうか?
①から③までを通してみると、こいのぼりは初節句にもらって飾られるものです。
まだまだ、小さい子供ですがこれからの人生でいろいろな苦難や壁みぶつかったりするけども、それをもろともせず乗り越えて強くたくましく育ってほしいという願いが込められた歌です。
まとめ
こうやって、改めて意味を考えてみると本当にいい歌ですよねー。
今、お年寄りの方々もこうやって多くの荒波を乗り越えていらっしゃたんですものね。
子供の時には、お母さんから歌ってもらった歌でしょうし、聞くとそりゃあ嬉しいですよ。
あなたもぜひおじいちゃんやおばあちゃんと一緒に歌ってみてあげてください。
絶対に喜んでくれますよ。