子供の金玉の大きさが右と左を比べると全く違うってことありませんか?
放っておくと大変なことになるかもしれませんよ?
子供の金玉が片方だけ大きいのはなぜ?
子供の時に片方の金玉が大きくなるのには2つの要因が考えられます。
●陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)
陰嚢がふくらんで大きくなります。
不快感はあっても痛みはありません。
怖い病気ではなく、放っておいても問題ありません。
懐中電灯を当てると、透光性といって、光が陰嚢から透けて見えるのが特徴です。
子供は、精巣鞘膜が腹腔内に通じていることがあり、腹腔内のリンパ液が流れ込んで症状を起こす場合があります。
1歳未満の場合、自然治癒することが多いので経過観察します。
放っておくとどんどん大きくなっていく場合、美容的な意味で手術をします。
●鼠径ヘルニア
こちらは注意が必要な病気です。
痛みはありませんが、手術が必要です。
もし、おかしいなと感じたら上記のどちらかはわからなくてもいいので、すぐに小児科を受診しましょう。
子供が鼠径ヘルニアって言われたけど何それ?
ヘルニアと言われると何となく、椎間板ヘルニアを思い浮かべて骨関係かと思ってしまいます。
これって実は脱腸の事なんです。
要するに陰嚢の中に腸が入り込んでしまうという事なんです。
簡単に説明しますと、陰嚢の入り口部分は1歳から2歳くらいまでの間には閉じて腸が入らないようになるのですが何らかの原因で閉じなかった場合に起こります。
そして、残念ながら勝手に治る事はありません。
ですから手術が必要になります。
また、腸が入った状態で金玉の入口が閉じてしまうと入り込んでしまった腸が壊死して大変な痛みを伴います。
そうなると緊急的な手術が必要になります。
子供の鼠径ヘルニアの手術って難しい?
手術って聞くとついつい構えてしまいますが、安心してください。
すごく簡単な手術です。
下腹部に1~2㎝のメスを入れて、金玉の中から腸を出した後、また入ってしまわないようにふたをします。
全身麻酔で子供も寝ている間に終わってしまいます。
入院も必要ないくらいの事なのですが、子供なので大事を取ってという意味で2泊3日で2日目に手術をします。
ですから、安心して手術を受けさせましょう。
放っておくほうがちょっと怖いです。
子供の場合は、手術の時よりもその前段階で行われる検査の方がよっぽど怖いかもしれません。
血液検査で血を採ったり、エコー検査があったり、レントゲン写真があったりします。
採血は子供にとってはちょっときついかもしれませんが、そこだけですね。
まとめ
子供の金玉が片方だけ大きいと思ったら、迷わずに小児科を受診するようにしましょう。
鼠径ヘルニアの場合、放っておいたら本当に大変なことになります。
しかも勝手に治ることは絶対にありません。
ちなみにボクには二人の息子がいますが、なんと二人とも鼠径ヘルニアになりました。
二人とも怖がってましたが、無事手術も終わり今では傷跡もんん残っていません。
そんな事もあったなーと懐かしく思い出されるくらいのむしろ今となっては子育てのいい思い出です。
親が怖がっていては子供も察知してしまいますので、安心して手術を受けてください。