節分になると豆まきもやったりしますが、今では恵方巻を食べる人も
たくさんいらっしゃいます。
じゃあ、「子供に節分に恵方巻を食べるのはなぜ?」って聞かれて
あなたは答えられますか?
恵方巻はなぜ食べるの?その由来は?
恵方巻の由来を調べてみると、さもまことしやかにたくさん書かれているのが
というのがたくさん見つかります。
果たして本当にそうなんでしょうか??
そもそも恵方巻というのは、節分に食べるものです。
節分とは旧正月の大晦日と言われていて、何かと縁起を担ぐような行事がたくさんあります。
「豆まき」はその代表例です。
先ほどの「男性のシンボルを・・・」では本当に太巻きを食べていたのかもしれません。
ただ、それを恵方巻とつなげて考えるのはとても不自然すぎますよね。
だから、恵方巻にはちゃんとしたルーツがあるんです。
それをちゃんと子供に教えてあげましょうね。
太巻きの中のキュウリを青鬼、生姜や人参を赤鬼に見立て
節分に鬼をやっつけるというような意味があったり
また、7種類の具を入れて七福神と見立てて食べる事によって縁起がいいとされてきました。
今、スーパーやコンビニで売られているものにそこまでの意味が込められているかは
不明ですが、実際には節分に食べる意味としてはそういう部分が大きいようです。
恵方巻はなぜ黙って頬張らないといけないの?
恵方巻って決まり事がありますよね。
恵方を向いて一言も口を聞かずに最後まで食べると願いが叶うとかって聞いたこと
ありません?
これにはちゃんとした理由があります。
先ほどの恵方巻を食べる由来の中で鬼や七福神に見立ててというお話をしました。
つまり、食べる最中にしゃべってしまうと「鬼が逃げてしまう」とか
「福がこぼれ落ちてしまって縁起が悪い」
という意味が込められています。
また、一方で「笑って食べる」という説もあるようです。
笑う事によって邪気を払うという意味があるようです。
よく笑いには病気を吹き飛ばす効果があると言われています。
恵方巻の時だけではなくてよく笑うという事は大切なことなんですよね。
恵方巻はなぜ決まった方角を向くの?
恵方巻きの方角を恵方といいますが、
恵方とは歳徳神(頗梨采女・櫛稲田姫)のいる方角のことをいい、
恵方が毎年変わるのは歳徳神が年ごとに居場所を変えるためとされます。
具体的には、
恵方はその年の干支の「十干」によって、
次のように決まっています。
・甲(木の兄)の年とその5年後(己=土の弟)…甲の方角=東北東と東の間
・丙(火の兄)の年とその5年後(辛=金の弟)…丙の方角=南南東と南の間
・戊(土の兄)の年とその5年後(癸=水の弟)…丙の方角=南南東と南の間
・庚(金の兄)の年とその5年後(乙=木の弟)…庚の方角=西南西と西の間
・壬(水の兄)の年とその5年後(丁=火の弟)…壬の方角=北北西と北の間
「十干」は10年周期ですので、
結果的にその年の西暦の下1桁と対応していることになります。
1巡目
・西暦の下1桁が4の年(甲の年)…甲の方角=東北東と東の間
・西暦の下1桁が5の年(乙の年)…庚の方角=西南西と西の間
・西暦の下1桁が6の年(丙の年)…丙の方角=南南東と南の間
・西暦の下1桁が7の年(丁の年)…壬の方角=北北西と北の間
・西暦の下1桁が8の年(戊の年)…丙の方角=南南東と南の間
2巡目
・西暦の下1桁が9の年(己の年)…甲の方角=東北東と東の間
・西暦の下1桁が0の年(庚の年)…庚の方角=西南西と西の間
・西暦の下1桁が1の年(辛の年)…丙の方角=南南東と南の間
・西暦の下1桁が2の年(壬の年)…壬の方角=北北西と北の間
・西暦の下1桁が3の年(癸の年)…丙の方角=南南東と南の間
というわけで2018年は南南東と南の間が恵方という事ですね。
なんだか頭の中が??になったというあなたも2018年の恵方だけ
知ってもらえたら大丈夫です。
ようするにほとんど南だけどちょっと東よりっていう感じですね。
まとめ
子供に「なぜ恵方巻を食べるの」と聞かれたら
「昔の人が鬼を巻き付けたのでそれを食べてしまおうと考えたからだよ」
または
「7人の神さまを巻いてあるっていう意味があるから、食べると幸せになるんだって」
という答えがいいですね。
なんだかんだ、最近は商売的な意味が大きいですけど
「そもそもおいしい!」
っていうのがいいですよね。
子供と一緒にその日にしか食べないものを、決まった方法で食べるっていうのも
なかなか楽しいものですよね。
ではあなたにも幸運が訪れますように。