今の時代にない、デザインのアンティーク着物。
レトロな街に溶け込むと、タイムスリップでもしたような気分になります。
そんなアンティークの着物とはいったいどんなものなのか?
リサイクルとは何が違うのか?
アンティーク着物を上手に選ぶ方法を解説していきます。
アンティーク着物とはいったい何?
言葉だけの意味でいうと「100年以上前」が「アンティーク」、未満はヴィンテージとなりますが、着物と世界では大正から第2次世界大戦前までの着物をアンティークというくくりになっています。
大正時代に和装である着物にも一気に洋風の流れ受けていきます。
明治時代には暗く沈んだ色調の着物でしたが、あでやかな地色に油絵風の風景が描かれたもの、抽象的な図柄など、斬新な着物が次々と生み出されたのもこの時代です。
昭和に入ると大正時代の着物をさらに成熟させ、日本の美として成熟させていきました。
その一方で、江戸時代のリバイバルという動きもありました。
しかし、昭和15年以降は贅沢禁止の世の中になり、着物の豊かな技術が注がれたのがそこまでとなっています。
アンティーク着物とリサイクルの違いは何?
一般的にいうと、アンティーク着物もリサイクルであることには変わりありません。
上でアンティーク着物を説明をした通りですが、戦前までの昭和初期がアンティークといわれています。
昭和中期以降の着物をリサイクルと着物の世界では明確に区別しているようです。
アンティーク着物は柄や色使いが特徴的で、アンティーク着物のみの愛好家がいるほどなので、柄や色遣いが現代にも通じるように落ち着いてきた昭和中期以降のリサイクル着物とは区別して表現されている印象があります。
アンティーク着物は経年変化によるアクや柄や色遣いで、それと推測できます。サイズもかなり小さいものが多いです。
数を見ていけば、素人でも
「これはアンティーク着物かな?」
と推測は出来るようになりますよ。
アンティーク着物の選び方
●選ぶ
アンティークの着物や帯は、全てが仕立て上がりです。
直接羽織り、顔映りを確認できるのはメリットです。
ですが、上でも述べた通り、サイズが昔の方の背丈に合わせて仕立てられているので小さめのものが多いです。
着に行った柄の着物を見つけたらまずは寸法を確認するようにしましょう。
きものの丈は身長と同じくらいが理想ですが、マイナス15センチ程度までなら着ることができるので、選ぶときの目安にするといいでしょう。
●コーディネート
きものの候補が決まったら、帯を合わせてみるとよりイメージが湧いてきます。
着物を帯は時代の違いや、格の違いで合わないものもありますから、お店の人に相談するのが上手な選び方です。
どういう場面で着たいのかお店の人に相談して、コーディネートしてもらいます。
もし、手持ちの帯や着物にアンティークの小物を合わせたい場合でも、持ち込んで相談するとよりいいコーディネートができます。
丁寧に応対してくれるお店を選ぶようにしましょう。
●試し着
着物と帯の候補が決まったら、必ず試着して顔映りと寸法を確認しましょう。
帯も数本あてて比較してみると、イメージがよく湧いてきます。
着物と帯が決まれば、あとは小物も選んで着こなしを完成させてみましょう。
寸法が大きい場合などはお直しをしてくれるお店もあるので相談してみるといいですよ。
●痛みの確認
アンティークの着物を購入する場合には重要なことです。
サイズももちろんですが、色やけ、シミなどがあります。
未使用で無傷のものと、シミがあるものでは値段も大きく変わります。
お店の方である程度の痛みは教えてくれますが、自分で全体をチェックして後々にトラブルにならないようにするのも上手な買い物をするコツです。
まとめ
アンティーク着物を着て、レトロな街並みを散策なんてすごく素敵ですね。
その時代に生きていた人たちに思いをはせると不思議な気持ちにしてくれます。
そういうところがアンティーク着物の魅力ですね。
あなたも上手に選んで、楽しい着物ライフを楽しみましょう。