2019年開幕戦を勝った後、カープはこけました。
しか派手にこけました。
FAで丸が抜けてしまった事がこんなに大きく成績に現れるとは思いませんでした。
しかし、4月後半から5月にかけては異常と言っていいくらいの強さです。
僕はすでに40年以上カープのファンをやっていますが、ここまでの強い野球をするカープは見た事がありません。
カープ史上最強と言ってもいいかもしれません。
なぜ強いのか。
カープファンのあなたと一緒に考えてみたいと思います。
2019年カープが強いのはなぜか?
カープが強い理由には3つの理由があると、僕は考えています。
2019年カープが強い理由その1「投手力」
まずは投手力が格段に良くなったことです。
はっきり言って、2018年のカープは僕自体は弱かったと思っています。
その理由は、チーム防御率が4点台だったという事です。
実際、勝っているので、弱いっていうのは言い過ぎかもしれません。
しかし、本当に総合力の高いチームがいれば決してカープが簡単に優勝できる事はなかったと思います。
何となくですけど、他力本願的な部分が大きく影響したと考えています。
ですが、今年。
先発からリリーフ陣までのピッチャーの質がかなり向上しました。
それは、リリーフの中に3枚の左投手がいる事が大きいと思います。
5月の時点までの数字ではありますが、防御率が3点台の前半っていう驚異的な数字をたたき出しています。
元々、打線に心配のないチームではあったので、投手力の向上はカープにとっては大きな武器がさらに1つ追加されたと言えます。
2019年カープが強い理由その2「打撃」
カープの打撃はここ数年の事から考えても、セリーグの中では群を抜いています。
打線は水物っていう事で、選手個々に不調の波は当然ながらあります。
しかし、今年の場合はその不調でどん底の状態が、一番最初に来ました。
僕は持論でしたけど、丸がFAした事を差し引いたとしても、カープの打線の破壊力や層の厚さはセリーグでトップっていうのは揺るがないと思っていました。
ただ、最初の状態を見ると
「やっぱり、丸の穴は大きかったのかな??」
と考えてしまいました。
ですが、単に調子が悪かっただけなんだなっていうのがわかりました。
一度打ち始めると、手が付けられなくなる打線は今年も健在でした。
ちょっと、安心したっていうところもありますけどね。
さらに今固定された打線に加えて、松山、長野のベテランが控えています。
本当はサードの選手が固定できるようになると、もっと強くなって来るんですけどねー。
2019年カープが強い理由その3「野球脳」
野球脳っていうと、ちょっとわかりにくいかもしれません。
選手個々の野球に勝とうとする力と言いますか、この場面で何が欲しいか、また、相手は何が嫌かっていうのを常に考えています。
それを特に感じるのは、ここぞの時の次の塁をどんどんと陥れていくいやらしさです。
これは相手チームが真似したい事であってもなかなかできない部分でもあります。
例えば、4番の鈴木がよく歩かされます。
しかし、ならばという事で歩かされたら歩かされたで塁に出るととても嫌な選手に変わります。
自分の中で30盗塁という目標もあるのかもしれませんが、相手チームにとっては簡単に歩かせてしまうと、5番に西川がいるわ、盗塁はされるわでかなり嫌な4番バッターです。
他チームを全部見てみても鈴木誠也のように打って走って守れてっていう4番は今の所いません。
そして、簡単に負けない強さっていうのもあります。
当然逆転勝ちも多いカープですが、負けた時にも相手にプレッシャーをかける事ができています。
これによって、相手チームはカープ相手には最後まで絶対に緩められないっていうプレッシャーを与える事ができます。
先発が早々と打たれることもありますが、中継ぎがその後に踏ん張って打線が応えるっていう試合のいかに多いことか。
一番感じるのはそこの部分の強さかと思います。
もちろん、エース大瀬良の存在感と先発陣の安定感は言うまでもないですけどね。
FAした丸の穴はどう埋まったのか?
今シーズンが始まる前は、「丸の穴」が心配されていました。
上でも少し書いていますが、彼がいなくなった所でカープの強さは変わらないと思ってました。
敢えて、丸の穴を埋めたのは何かというなら・・。
チームの1人1人が自分のできる事をちゃんとやっているっていう事ではないでしょうか。
急にレベルアップするっていうのは、本来考えにくいことです。
当初は、レフト西川や長野に守備のミスはありました。
そして、センター野間と他の守備陣との連係ミスでのエラーっていうのもありました。
しかし、それはやってなかったんだから仕方のないことです。
慣れてしまえば、問題なくできる選手たちばかりです。
だから、僕はこう考えています。
「もし、丸が残留したとすると??」
もう、いない選手に対してそう考えるのもおかしいですけどね。
ただ、丸がいれば当然3番固定です。
バティは?西川は?
って思いません?
この2人の活躍ってはっきり言ってすごいです。
出だしこそ悪かったけど、慣れてくると守備まで上手になってきましたよ。
丸がいると、この2人の併用はありません。
さらに、野間がレフトでスタメンっていうのが基本の考え方になります。
西川は丸がいなくなったので、外野に行きました。
本来は内野でした。
サードで安部、小窪などなどとレギュラー争い真っ最中っていうところだったかもしれません。
申し訳ないけど、西川のサードの守備は試合を壊してしまうレベルでした。
だから、去年はスタメンをはく奪された所もありました。
しかし、レフトに回ったことで、スタメンに無くてはならない選手になってくれました。
そして、バティスタがファーストで案外守備が安定しています。
正直なところ、ここは予想外でしたけど。
バティスタは1年間使ったらどのくらいのホームランを打つか知りたいってずっと思ってたので、この活躍はとても嬉しい限りです。
だから、むしろ僕は言いたいです。
「丸、出てくれてありがとう!おかげでカープが強くなりました!」
って。
いても強かったでしょうけどね。
2019年版カープは総合力がすごい!
「総合力が高い!」
まさにこの言葉が今のカープにはガッツリと当てはまるチームだと思います。
2016年から2018年までカープは3連覇を成し遂げました。
しかし、徐々にその力は落ちてきていた感じでした。
特に、投手陣に至っては2018年の去年は防御率4点台っていう状態でした。
普通は野球はピッチャーが良くないと勝てません。
それが、今年になったら特にリリーフ陣の頑張りがすごい!
フランスアはある程度やってくれると思ってました。
すごいのは負けパターン勝ちパターンのピッチャーの防御率が遜色ないっていう所です。
中村恭平の覚醒に菊池保則の頑張り、この2人にレグナルトに安定の一岡、九里(先発に戻るかも)とドキドキの中崎(見ている側としてはかなり不安)達も素晴らしい活躍です。
投、攻、守、走どれを取っても、セリーグでは抜けていると思います。
カープの鬼門と言われて久しい交流戦が始まりますが、そろそろカープも交流戦でも首位を取れる戦力になってきていると感じます。
今年こそ交流戦で首位を取り、セリーグを圧倒し、クライマックスシリーズも余裕で突破し、日本一を勝ち取れる戦力になったのではないかと考えています。
まとめ
この記事は交流戦が始まる手前の6月3日に書きました。
交流戦が終わった後、また、シーズンが終わった後に反省してみます。
そして、もしあなたがこの記事を最後まで読んでくれたなら、あなたの意見もぜひ教えてください。
ここでは、あくまでも僕の考えだけを書いているので。