卒業式に着物を着るお母さんって昭和40年代頃までは当たり前の時代でした。
しかし、平成30年となった現代は完全に少数派です。
たしかに、着物って着るのにも時間がかかるし高いし面倒ですよね。
でも、洋装よりも明らかに存在も際立ちますし、何よりも華やかです。
あなたが着物を着ようと思っていらっしゃるその気持ちを大事にさせていただきたいと思っています。
ここでは、卒業式にふさわしい着物を見ていきます。
卒業式で着物を着たい!種類や色は?
卒業式の着物のマナーとしてふさわしいのは、訪問着、付け下げ、色無地です。
本来は一つ紋の色無地が良いとされていますが、訪問着を着られる方も多くそれが場を汚しているという事もまったくありません。
卒業式という学校の先生方へのお礼や別れ、旅立ちの式になりますのでそれなりの恰好をする事も必要です。
洋装で見てみましても、黒やグレー系の色を選ばれる方がほとんどです。
ですが、着物の場合は黒、グレーにこだわる必要はありません。
どちらかというと薄いグレー、ピンク、ブルー、ベージュなどの落ち着いた柄の物であれば卒業式にふさわしいと言えます。
あなたも、着物はマナーがいろいろあって着るのに敷居が高いイメージがあるかもしれません。
ですがむしろ、洋装のフォーマルよりも選択の幅は着物の方が圧倒的に広いと言えます。
特に派手な色合いや柄でなければほぼ問題ないと言えます。
また、よくある質問で「小紋」はふさわしくないですか?
と言われます。
小紋にもいろいろな種類があります。
柄の華やかなものでオシャレ着のようなものは当然よろしくありませんが、細かい柄を全体に型染めしているため、遠目には無地に見えるものもあります。
そこに紋が一つ入っていれば卒業式にふさわしくなります。
入っていなくても帯次第でフォーマル感を出すこともできます。
紋と言いましたが、着物に紋を入れる事によって格が上がります。
例えば色無地は本来、一つ紋を入れた方が卒業式の場合にはいいと言われていますが、今の時代に紋が入ってない着物を着ているなんて怒る人はいません。
それくらいに着物を着られる方が少なくなったとも言えます。
だから、あなたもあまり神経質になる事なく着物を着ていだだきたいです。
卒業式の着物につける帯は?
帯の色は着物を着る時には大きなポイントとなります。
一般的には濃い色の着物を着た場合は淡い色の帯と言ったように、着物のタイプと帯のタイプを違う組み合わせにすることです。
また、帯の結び方は子供のお祝いという意味がありますので、袋帯の「二重太鼓」結びがおすすめです。
オシャレな結び方などのこだわりを考える必要はなさそうですね。
卒業式の帯の結び方はほぼこの結び方なので、あなたも迷わずに「二重太鼓」にしましょう。
卒業式の着物に羽織はどう?
卒業式の時期は3月中旬くらいで気候的にもまだまだ寒さも残っている時期です。
着物だけだとちょっと寒いなーという事もあるかもしれません。
時々見かけるのは、着物の上にコートを着たりされているお母さんもいらっしゃいます。
もちろん、それでも問題ありません。
コートの場合、式の会場に入って椅子に腰かける時は、脱いで膝に置いておくようにしましょうね。
ですが、やはり着物に合うのは羽織ですよね。
羽織も派手すぎるものでなければ、構いませんがおすすめは黒です。
黒の羽織と言えば先ほども説明した昭和40年代まではすべてのお母さんが身に着けていたものです。
しかし、今の時代はごくごく少数派になっています。
だから、逆におすすめなんですよねー。
古風というかレトロ感があってとても感じがいいですよ。
羽織なら、席に座る時も脱ぐ必要ありません。
ぜひ、黒の羽織を着てみてくださいね(^^)/
まとめ
卒業式の着物にはある程度のマナーはあります。
ですが、最近は着物を着る人も減ってきている為、そこまで神経質になる必要はありません。
派手すぎず、暗すぎずといったところです。
あなたもこれを機会にお正月やお花見など、着物を着る機会を増やしてみてはいかがでしょうか?