これは、俺が高校生時代の話。
かなり悩んでいたことだ。
ここに書く事で、過去の自分が救われるような気がする。
今風に言うと、コミュ障というやつか?
学校で友達ができんかった。
っていうよりむしろ、誰とも話せなかった。
被害妄想なのか、クラスのヤツらが俺の事を見てニヤニヤと笑っている気がする。
コミュ障?学校で友達ができない!
コミュ障とは現代風の言葉だが、当時そんな言葉はなかった。
それは、俺が高校に入学したての頃だ。
俺は不良という輩が大嫌いで、中学生の時からそいつらと一線を引いてきた。
そういうヤツらとは、口を聞かないようにしていた。
というか、怖くて離せないと言った方が正確か。
高校は、県内では進学校の分類に入るところに合格ラインギリギリで入学できた。
中学の時からの友人もバラバラになり、クラスには新しい顔ばかり。
その中で、俺は友人を作る事ができなかった。
なぜか。
そこそこの進学校だったこともあり、不良と呼ばれる輩などいないと思っていた。
しかし、見た目が怪しいヤツはたくさんいた。
そう、怖くて話ができないのだ。
何となく弱そうなヤツを見つけては、話をしていた。
それでも、なかなか話をすることができない俺は何となくクラスで浮いた存在になってしまっていた。
同じクラスのヤツらからすると「変なヤツ」と映った事だろう。
俺も、自分で何かを変えなければいけない。
友達を作らないといけない。
話をしないといけない。
そう思ってしまうと、ますます話す事ができなくなってしまった。
被害妄想?
話のできない俺は、次第に他人の視線を気にするようになった。
自分で
「アイツは変なヤツ」
と思われている。
そう感じてしまったのだ。
そうなってしまうと、もはや話をするどころではなくなった。
学校に行くのもしんどい状態になった。
別に言葉でいじめられているわけでもなく、ただ「大勢の中の孤独」が嫌だった。
本当に嫌だった。
高校に入学した時に戻って、やり直したかった。
そのまま、日々の学校生活をしている時、俺にとってものすごく気になる事があった。
それは、クラスのヤツラが俺を見て何か話しているような気がするのだ。
俺を目が合うと、目をそらしている気もした。
その都度、俺の心臓はドキン!となった。
噂をされている!?
笑われている気がする!
噂されている気がする!
俺は、自分で「まさかね」と思う事にしていた。
しかし、ある時をそれは間違いなく自分を噂している事に気づいた。
「気がする」から確信に変わった。
それは、ヤツラが俺に話かけてきたことから始まった。
「ねえねえ、プロ野球の○○っていう選手に似とるよねぇ(笑)」
「言われたことないん?(笑)」
普通の心情だったら、俺は喜ぶところだったかもしれない。
せっかく話かけてきてくれたのだ。
しかし、その○○という選手ははっきり言ってブサイクなのだ。
気持ちはまさに最悪だった。
暗い闇に突き落とされた気分だった。
しかも、そいつらはそう言いながら「ケラケラ」と人を小バカにしたような笑い方をするのだ。
それは、今の俺にとって2度と経験したくない、高校生活の始まりにすぎなかった。
まとめ
俺は実際に病院でコミュ障や対人恐怖症なんかの診断を受けた事はない。
病院に行ってないから。
その頃はまだ、高校生。
親に相談もできなかった。
今は親となった。
自分の子供には、素直に相談してもらいたいものであるが・・。